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スピンキャストリールの巻き重り感について [リール]

遅くなりましたが、例の件についての記事をアップさせて頂きます。


スピンキャストリールの欠点の一つ。

『巻き重り』についてです。

『巻き重り』とは、抵抗の大きいルアーを使っているわけでもないのに、ハンドルの回転が重くなる現象のことです。

スピンキャストリールはその構造上、これがとても起きやすいのです。



とりあえず巻き重りの説明の前に、どんな構造のリールなのか、図を見てみましょう。


normal.jpg
簡単な図にしてみました。

メーカーによって構造は若干異なりますが、おおよそこんな感じです。

矢印の方向にハンドルを巻くと、ローターが回転して糸をスプールに巻いていきます。


samon.jpg
キャストボタンを押すと、図のようにローター部分が持ち上がり、ピックアップピンが内部に収納されます。
と、同時に、ローター上部でフロントカバーとの間に糸を挟みます。


samoff.jpg
キャストボタンを放すと、ローターが下がり、ラインがフリーになってルアーが飛んでいきます。

あとはハンドルをぐるっと巻くと、更にローターが下がって元の位置に戻り、ピックアップピンが飛び出してラインをピックアップするという流れです。




以上が簡単なスピンキャストリールの構造です。

実に単純かつ、機能美にあふれた構造をしていると(私は)思います。




さて、冒頭にあった『巻き重り』はどこで生じるのか。



答えはこちらです。


spring.jpg
この図の赤い部分。

ここが摩擦を起こし、抵抗となって重く感じるのです。

特に古いリールや安物ほど、その傾向が強く、非常にストレスがたまります。




これを機構レベルで解消しているのが、実は、ZEALさんのアライくんリール(大)なのです。

また、最近手に入れた『ABU MATIC170i』もこれまた独自の機構で解消しています。



どんな機構なのかは、また次回と言うことで。




あ、ちなみに、上記以外のリールでは基本的にその辺の解消がなされていません。


ですが、この部分に『柔らかいグリス』を塗ると、だいぶ違います。
っていうか、生まれ変わります。

じゃあ『オイルは?』って思われるかも知れませんが、オイルではダメでした。
高粘度のオイルも使ってみましたが、イマイチでした。


私は、スピニングリール用のドラググリス『ダイワ純正トーナメントグリスⅢ』を使ってます。

これを少量、摩擦が起きる部分に塗布するだけで、抜群の回転に生まれ変わります。

『巻き重り』でお困りの方、是非おためし下さい。


…あ、ただし、もちろん自己責任ですよ~。

…っていうか、そんなにリール所有人口がいないか…。

こんなもん作ってました。 [リール]

釣りに行かない休日は、リールのメンテや改造、自作に凝ってます。

まぁ、家に飼っている生き物の世話もしているのですが、それは釣りブログとは関係ないので割愛です。



んで、今回はこの改造をやってみました。
abu1044doublehandle00.jpg
かねてからやってみたかった、アンダースピンのダブルハンドル化です。
ちなみに、カバーの側に付いてるラパラは、ラインストッパーの代わりです。

ミクシィで知り合った、巨匠からアドバイスを頂き、色々試してみたモノの、結局は人力でゴリゴリ削ってはめました。

重量が若干重くなったのが気になりますが、ダブルハンドルの効果を試してみたいので、来週辺りブリーズさんにでも行って、のんびり釣りたいなぁなんて考えてます。

リールのメンテ [リール]

休日は時々、リールをいじってます。

アライくんリール(大)が開成で「ゴリゴリ」言い出したので、意を決して分解!

実は、オークションで購入したので、分解図が無いのです。
なので、写真を撮り撮り、ばらしていきます。

まず、カップを外し、ローターを外し、スプールを外し。
そしていよいよシーリングされている「ネジ」部分を開ける。

araidai00.jpg
araidai01.jpg
araidai02.jpg
うわっ汚ぇ。
ヘドロがたまってら。
前オーナーさん、かなりヘビーに使ってましたね。
…つーか、良くこんなんで頑張ってたな、オマエ。

araidai03.jpg
続いて、ハンドルをばらす。
ここで間違っちゃいけないのが順番。
しっかり写真に撮ります。
araidai06.jpg
ドラグワッシャーの向きも忘れずに。
円錐形になっているので、それを互い違いに組んでいる。
図で書くと

本体><><>スタードラグ

こんな感じ。
araidai04.jpg
これも写真に撮る。

araidai05.jpg
アンチリバース。
こんな仕掛けになってたんだ。
意外とでかいね。

araidai07.jpg
そしていよいよ本体のネジを外す。
3本抜いたら、本体から機械部分を取り出す。


あぁ、忘れてた。
しっぽも分解しなきゃ。

で、分解したとたん、バネとんだ(泣)

幸い、本体内におさまったけど、なんじゃこりゃ!?
しっぽの部品だけで4っつもある。

おいおい、スピンキャストだぜ。
豪華すぎでしょ。
つーか、こだわりすぎ。
ギミックがすごいのは認めるが、シンプルイズベストという言葉は無いのか…。


とにかくこのしっぽだけで、もとの形に戻すのに、1h掛かりました。

araidai09.jpg
んで、今度は機械部分を掃除。
グリスが汚れてます。


綿棒に「パーツクリーナー」を吹きつけ、塗り塗り。
汚い部分を落としていき、グリスアップ。


私はZEBCOの純正グリスを使ってます。
某プロショップのにーちゃんが「これでいけるよ!」とオススメしてくれたので。


まだ残ってるし、無くなるまではこれで通したいと思ってます。


さてさて、後はばらした順に戻すだけ。


んで、完成。


おぉー、回転が良くなってる。
ちと、ドラグの音がこもってる感があるけど、巻きが良くなっているので良しとする。
おそらく、グリスの盛りすぎ。

そのうち、アタリが出てくるでしょ。


とまぁ、私のメンテはこんな程度です。

基本的に、汚れを落としてグリスアップ。

オイルは定期的に、マメに差す。

これで充分です。


ん~、やっぱスピンキャストはメンテが楽で良いわ。
一番めんどくさいアライくんリールですら、この程度でいけちゃう。

スピンキャスト万歳!

ムックの紹介。 [リール]

ガ○○ピンの相棒ではありません(笑)

今回は本の紹介です。

mook00.jpg
『ゼロから始めるちょい投げ入門』(コスミック出版)

この表紙を見て下さい!
「ちょい投げ」にゼブコのOMEGA使ってまっせ!!
奥の嬢ちゃんは大きさからしてZEBCOの33Tかな?

表紙にスピンキャストもってくるあたり、筆者の「わかってらっしゃる!」感はかなり高いと見て、内容も見ず即買いしました。

帰ってじっくり読んで、目を疑いました。

mook01.jpg
な、なんと小さな記事ですが、しっかり『オススメ』しております。
さすが!『わかってらっしゃる!!』

その他の記事も、ちょい投げ初心者、いや、釣り初心者に解るように、とても丁寧に中身が作られてます。
必要最低限ですが、その最低限に最大限力を注いだと言いますか、そんな意気込みを感じる一品です。

お値段は1680円(税込み)とちょっとお高めですが、スピンキャスターな方や釣り初心者は、買って損はない本だと思います。


あ~、本読んでたら『ちょい投げ』行きたくなってきた。
この週末、人混みだろうけど、海釣り公園行ってこようかな…。

いろいろとソルトでの耐久度とかも試したいし。
1044とか501とか。

アンダースピンも大事です。 [リール]

というわけで、今回はアンダースピンをご紹介。


アンダースピンってのは、要はスピンキャストをスピニングロッドでも使えるようにしちまいましょう、ってなリールのことです。

大まかに分けて、2種類あります。
プッシュボタンタイプとトリガータイプです。

プッシュボタンタイプとは、abu50Xシリーズに代表されるリールで、ラインの出口が広くとってあり、真ん中にボタンがあって人差し指でボタンを押すと、中のピックアップピンが引っ込みラインが人差し指にかかるというモノ。

トリガータイプは、スピニングのレバーブレーキみたいなトリガーを引くと、ローターが押し上げられ、ピックアップピンが引っ込んでキャストするモノ。

どちらが良いかは好きずきです。

ですが、最近はプッシュボタンタイプのリール自体が販売されておりませんので、実質新品購入を考えると、選択肢としてはトリガータイプになるでしょう。


私は最近、オークションや中古屋さんで、画像のリールたちを手に入れました。
左から、
abu1044
valleyhill XTRALITE
abudiplomat601
です。
underspin00.jpg

後ろの二つがプッシュボタンタイプのリールで、真ん中のがトリガータイプです。一目瞭然ですね。


私はコレクターではないので、使用してみて使えなければ転売してしまうのですが、ABUのリールは手放せないですね。私が産まれる前のリールなのに、全然見劣りしないです。

ボールベアリングは入ってないし、本体重量だってお世辞にも軽いとは言えません。

ですが、巻き心地が良かったり、スピニング特有の「ももり」や「ぴんちょろ」が起きないので、手放せないです。
しかも、作りがしっかりしてタフなので、ちょっとやそっとでは壊れないのも魅力。


ただ、いかんせん中古で購入したからなのか、いたるところに不満もちらほら…。

601はしっかりラインテンション張ってないと、なぜかピンから糸がはずれてローターが空回りしてしまう。
ちょっとラインがゆるむと、とたんに糸に緊張が無くなってしまいます。

スプール径が小さいから、というのもあるかも知れませんが、どうにか改造を施さないと、このままでは使えそうにありません。

無理ならヤフオク行きかなぁ。

軽くて好きなんだけどなぁ。


んで、XTRALITEの方は、おそらく不良品。
トリガーを引くと、中心に通ってるシャフトを押し上げるどころか、横にそれてはまる。
原因は、パーツのゆがみなので不良品。
でもま、中古で1000円で買ったものだし、せっかくだから、色々いじってみようと思います。

なにげに3ボールベアリングと贅沢な仕様だし(笑)

初心者にオススメなスピンキャストリール! [リール]

zebco00.jpg

 これが、いままで色々と使ってきた中で、もっとも使いやすく、トラブルが少なく、メンテもしやすく、とても軽く、なおかつ安価(←これ重要!)なリールです。

 銀色の方は、昔やっていたバス釣りの漫画「グランダー武蔵」という主人公が使っていたリールで、その名も『Gマスターリール(うろ覚え)』というそうです。
 まぁ、呼び名はどうでもいいですわ。

zebco01.jpg

 で、これ、実はスピンキャストの老舗、『ZEBCO』が製造しているんですね。販売は漫画・アニメの会社バンダイですが…。

 当然、現在では販売しておらず、現存するのは中古で出回っている物のみとなります。

 ちなみに、一緒に写っている茶色のリールは、おそらくこのリールのもととなったリールです。名称までは残念ながら解りませんでしたが、機構は一緒です。



 メンテナンスですが、何度か使っているウチにグリスが汚れてきますので、そうなったらグリスをパーツクリーナー等で拭き取り、改めてグリスアップすればOK!簡単でしょ(笑)

zebco02.jpg
 これは購入時のままの状態。工場出荷時はこんな緑のグリスが塗ってあるんですね!


 そうそう本体内部へのアクセスもちょ~簡単。
 フロントカバーを外せば、以下の写真のようにすぐ外せます。
zebco03.jpg

 あとは、中身を掃除してあげればOK!


 ベイトリールみたいに、機械部分の中まで浸水したりということはほとんど無いので、それほど手間もかからないですよ。


 ここまで良いことずくめなリールが、なんとアンダー1000円で買える!?

 …いやいや、必ずじゃないですけどね。

 今も、某オークションで時たま見かけますが、お子様向けのおもちゃ(!?)と誤解されているのか、ほんとにビックリする値段で出てたりもします。
 
 しかも、コレクターズアイテムでもないので、あまりせり上がりません(この記事が基でつり上がるって事は!?…まぁ、ないわな。あんまり見られてねーし)。

 私も、パーツ取り等々のために何台か購入してあります。

 


 と、ここまで良い点ばかりを伝えましたが、もちろん欠点もあります。

 そこらへんは、フェアにいかないとね(笑)


 まず一点!基本プラスチック製なので、強度がないです。
 私のリールもフロントカバーに亀裂が入ってます。まぁ、使えないこともないですが。
 なので、経年劣化が激しい機種であります。

 その2。オッシュレートがついていない。 
 …う~ん、こればっかりはねぇ…。最近の傾向としても、高級機以外はついていないので仕方がないかなと。
 でもついているのといないのとでは、明らかに飛距離アップ&トラブルレスなので、惜しい!

 その3。ドラグがスピニングと同じようにスプールが回って糸が出る。
 これは賛否両論です。
 スムーズに糸が出ていき、不意な大物との対処はしやすいという意見もあります。
 しかし、これを使うと、以上に糸よれが激しくなる、との情報もあります。
 私自身は、あまり気になりませんが…。


 と、まぁこんな感じのリールです。
 非常に使いやすく、本当にオススメです。
 
 お遊びで買っても、(値段的に)損はしないかと思います。

 
 あ、ついでにお知らせしておくと、このリール専用のロッド、その名も「グランダーロッド」というのも発売されてました。この竿も時々オークションに出てますので、あわせてオススメします。

 4.6ft2ピースというとても短い竿ですが、適度な堅さがあって、非常に使いやすいです。
 とくに、お子さんにはもってこいじゃないかと思います(というか、コンセプトがお子様むけですから…)。
 

メインリールたち [リール]

araikunZEBCO.jpg

 というわけで、今回は今メインで使っているタックルのレビューをば。



 写真左側が、ZEAL社(現ZIPANG)の『アライくんリール(大)』。です。
 最近はも~こればっかしです。

 だって軽いしオッシュレートがついててライントラブル皆無だし。
 ギヤ噛みもスムーズ。←これ、意外といけてないリールが多いです。 

 性能だけで見たら、図抜けてダントツトップです。
 

 唯一惜しいのは、ピックアップピンがステンレスな点。
 おいおい、バス釣りメインで(フローターでの使用)作られたのに、自社でPEを推奨しているクセに。
 ピックアップピンがセラミックじゃないってどういうことよさ!?
 現に、ヤフオク購入のリールでは、ピンがしっかり削れていました。

 なんかどっかのページでは、ピックアップピンの向きを変えることで難をしのぐみたいな事が書いてありましたが、そりゃあないでしょう。アンだけの値段なんですから。

 高価格を設定するのであれば、とことんこだわって欲しかったです。



 
 さて、総合得点的には満点に近いのが、右側のリール。
 ZEBCOの『OMEGA Z02』。
 スプールの回転、オッシュレート、ピックアップピン。どれをとっても最高クラス。

 
 しかも、値段が安い!最高品質に近いのに、1万強で買えてしまいます。
 2~3万もだして、トラブルばかりのスピニング買うよりか、絶対にお得~♪


 私が感じる難点は大きく二つ。

 一つは、重さ。
 金属パーツふんだんなので、どうしても重いです。
 一日中振り回していると、手が疲れます。

 もう一つはまた金属が故にですが、手が冷えるんです(笑)
 いや、これ意外に笑えない。

 真冬だと、かじかんじゃって釣りになりません。
 …まぁ、グローブつければいいじゃんって話なんですが、自分感度が鈍るので、なるだけ素手で触りたいんですよ。



 という感じで、この2種類が今のところ私のベスト・オブ・スピンキャストリールとなっております。



 次回は影の主役リール(?)たちを紹介していきましょう。



 じつは、スピンキャスト初心者にはそちらをオススメしたいところなんです。


abu576 [リール]

 古い記事で恐縮ですが、一応「覆面リール」をうたっていますので、リールのレビューでもと思い、ミクシィに載せてた過去記事を引っ張り出してきました。

 以下、2006年02月07日のレビューです。


abu576spincast00.jpg
abuの576、ヤフオクで入手したので、軽く使ってみました。

以下に要点をまとめますね。

<良い点>
・剛健。ネジのガタやゆるみが少なく、スムーズにリーリングできる。
・ピックアップピン自体も回転するようになっていて、スピニングのラインローラーのように、ラインに負担がかかりにくい。
・ドラグがスムーズ。
・高級感がある。

<悪い点>
・重くて大きい。
・スプールが本体置くに隠れているため、ライン量の目安が解りづらい。また、キャストの時の抵抗が多い。

ぐらいがざっと使ってみた感じです。
良くも悪くもabuって感じですね。
トラウトやギルに使うには、重く扱いづらいかも知れません。バスやソルトではあまり気にならないかも。
これで小型軽量であれば、間違いなくオススメの一品となるでしょう。


 …とこんな感じですが、実釣してみた結果は…

 つかえねぇ、こいつ…。

 でした。

 まず、ローターと本体との隙間があんなにちっさいんじゃあ、当然飛距離も伸びない。

abu576spincast01.jpg
 
 それに、内部構造がよく分からなくてメンテもしずらい。

 すぐに回転が重くなる。

 ドラグ使いづらい。



 等々、あげればきりがないです。

 現在、販売されている『i』シリーズはどうでしょうかね?買ってないので解りませんが、触ってみた感じ良さそうな気がします。



 でもま、現在のメインリールたちの方が数倍活躍してくれているので、このリールはお蔵の肥やしにさせて頂きます。

 あぁ~でも、肥やしたちも増えてきたなぁ…。

 そろそろまとめてオクっちゃおうかな…。

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